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夢の世界のオーブリーは幻想?

この記事はオーブリースクールより前に記載する予定でしたが、

blogが生まれた経緯もあり、だいぶ後になってしまいました。

オーブリーに関わる疑問は

サニーの人物像と、ヘッドスペースを理解する上で重だと考えているので、

あらためて記事にします。

 

夢の世界の3人はそれぞれの形で主人公を大切にしてくれます。

現実ではそうではなかったかというと、

むしろ現実のほうがその傾向は強かったと感じます。

そして夢の世界の3人の中で最も主人公と距離感が近いのが

オーブリーでした。

他の2人との関係性は夢と現実で違いを感じませんが、

オーブリーは主人公の願望だろう、という感想を多く見かけます。

特に追憶の場面でバジルに恋心を悟られて耳が赤くなるシーン、

ここで多くのプレイヤーが主人公の片思いだったのでは?

と考えるのではないでしょうか。

ただあのシーンを見て、現実のオーブリーも

夢とそう変わらなかったと感じる方もいるようです。

その感想を見かけたあとに改めて見直すと、

心情をを読めばたしかにそうかもしれない!と思う部分がありました。

 

回想でわかる彼らの恋心

オーブリーはバジルにレインコートの写真を頼んだ後、

主にサニーに対して話しかけています。

このセリフから、

ピンクに染めるきっかけがマリとの約束であることがわかります。

しかしこの時はまだ「思っている」段階です。

ケルはピンクという色と、その色に髪を染める事自体に否定的な反応をしました。

その後バジルがオーブリーにピンクが似合うと思うよ、と伝え

バジルはサニーにも感想を求めてきます。

オーブリーはサニーが答える様子をじっと見ています。

彼女が染める事を決心したのはバジルとサニーがピンクが彼女に似合う

と答えたあとなんです。

もちろんマリとどちらの比重が大きかったかまではわかりません。

そしてこれは心情を読みとるという方法なので絶対ではありません。

しかしこの時彼女に気になっている男の子がいるとしたら、

ピンクが変だと言っていたケルでしょうか?

それともオーブリーがずっと話しかけていて、

ピンクが似合うと答えたサニーでしょうか?

この場面はサニーの片思いだけを示すとは限らないと思います。

そしてバジルのアルバムによると、この光景は4/29の出来事のようです。

約2か月後、彼らは夏休みの始まりの6/22に海へとでかけます。

この時のマリの発言から、

4年前のケルもまたオーブリーに片思いをしていた様子を感じ取れます。

まあ・・・ケルの場合はマリの言葉がなくともあからさまですが。

 

あまりアルバムに一緒に写らないサニーとオーブリーですが、

この時耳だけ写って隣にいるのがサニーだったようです。

失われた図書館の記録によると、帰りの車も二人は隣に座っていて

サニーはオーブリーの肩に頭を載せて帰っていったとありました。

この情景をどうよむかは全体を通してみないと難しいところですが、

それが許される距離感だったのではないでしょうか。

回想から確実に読み取れるのは

サニーとケルのそれぞれのオーブリーに対する恋心。

オーブリー自体に気があるとすれば、それはサニーであったろうことだと思います。

夢の世界と現実の世界とでの距離感の違い

夢の世界ではずっと主人公にべったりなイメージがありますが、

夢オーブリーは意外とヒロの隣にいることも多いようです。

タッチのシーンでもオーブリーのヒロへの信頼感がよみとれます。

現実でもこんなシーンがありました。

右のシーンではヒロとオーブリーが談笑をしていました。

 

現実世界ではサニーとオーブリーとの間に距離感があるかと言えば、

特にそんなことはありません。

夢の世界とそう変わらないです。

夢の世界のピクニックでは常に主人公とヒロの隣にオーブリーがいて、

ケルが最も遠い位置にいます。

現実でも彼らの配置と仕草は似たようなものです。

就寝のシーンでも似たような配置ですね。

オーブリーのベッド

オーブリーの家に入る際にヒロとケルが

この家に入った事がないという会話をしていました。

しかし何故かサニーはオーブリーのベッドを夢世界に再現しています。

色、形、崩れ具合や布団まで全て一緒です。

オトナリベッドルームにあるベッドは

全て現実の6人が使用していたものと同一のようです。

ペットの名前も把握しています。

※英語版では引用符の謎を解く必要がありました

兄弟ですら家の中の記憶がないにも関わらず、

サニーだけは家にきていた形跡があることになります。

2人には非常に強い信頼関係があった大きな証拠になると思います。

サニーに対してはケルやバジル、ヒロが

誰にも話してない自分の秘密や夢を話していた場面がありました。

オーブリーが例外だったということはないようです。

 

ちなみにヘッドスペースのピラミッドに現れるリアルなウサギを、

エネミー図鑑でみると忌まわしきものと書かれています。

これは「オーブリーの家」というヘッドスペースに存在しない要素

を含むためではないでしょうか。

心情が読み取れる行動、仕草

オーブリーは4年ぶりに和解して引っ越していくサニーに、

緊張しながらもまた会いに来てほしいと伝えていました。

オーブリーがさりげなくサニーを

チラっと見る仕草が多いのは知られてきているところではないでしょうか。

他にも、よくみると顔を赤くして目を合わせられないでいるシーンなどがあります。

そして兄弟がサニーとオーブリーを二人にしてくれる場面もありました。

片思いが4年続く可能性は低いと感じますが、

彼らの関係が実際どうであったかは下の記事内で紹介しました。

2人の関係が進みだすのは9月以降になるのです。

怒る夢オーブリー

別に夢の世界のオーブリーは主人公を全て肯定してくれるわけではありません。

おかしなことをすると普通に嫌がられたり怒られます。

殴るオーブリー


夢の世界であろうと現実であろうと、

オーブリーがケルを殴るシーンがあります。

辛辣なオーブリー

ヘッドスペースでも回想でも、現実でも辛辣な言葉を放ちます。

2人の仲が良いのも喧嘩をするのも夢と現実で変わりはないのです。

 

和解前のオーブリーの様子

教会での会話からオーブリーがケルと話したのは4年ぶりであることがわかります。

 


しかし彼女が最初に厳しく責めた相手はサニーでした。

予想される二人の関係から考えると当然の流れだと感じます。

その後サニーにナイフで切り付けられ、膝をついて崩れ落ちる様子。

よくみると驚愕した表情をしています。

心情を考えると・・・かなり厳しいですね。

・・・・・・・・・・・。

 

あらゆる検証を行いましたが、

どれもベクトルはかつての二人の関係を示しているように見えます。

まあこの関係が本当ならそもそもサニーにいまさら、

自分と仲良くしてくれるオーブリーという願望は必要ないことになりますが。

この3人の正体が何であるかはまた別な記事にする予定でいます。

 

かなり長くなりましたが重要なのは、

サニーはかつての人間関係を自分の都合よく作り変えていない

可能性が高いところにあります。

 

そして・・・何故、サニーなのか?

それが物語の真相に大きく関わっていると思います。

 

-English version-

 

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英語版のペットの名前についてはこちらで解説